私に連絡してくるお客様の中の割合からいうと、osCommerce alterを使用している人が断然多い。alterは、使いやすい機能が多くてその時点では最高だったけれど、バージョンアップがすでになく、SQLインジェクションなど修正されずにそのまま使用されているものが多い。

私の手元に来るころは、誰かの手によってカスタマイズされている。たいてい、osCommerce の公式サイトで紹介されているContributions(いまはCommunity Add-Onsらしい)が組み込まれている。日本語環境では完全に動作しないものや不完全な実装のものもあり、先にカスタマイズしたプログラマの代わりに修正するはめになる。

先日、会った中部地方のお客様は、alter版から本来の日本語版に戻しているということだった。alter版はサポートできないと業者に言われたそうだ。
しかし、osCommerceの現在の日本語版自体がそろそろ賞味期限切れのような気がする。日本語版osCommerceは正式にはPHP4だけで動作する。そのPHP4も、すでに昨年の12月31日でPHPの開発チームからサポートを打ち切られている(重大なセキュリティに関するバグ修正のみ2008年8月8日まで行う)。

最近、受ける相談で多いもののひとつに「osCommerceを使い続けていいのか、それとも、新しいオープンソースの通販システムを使用したほうがいいのか」というものがある。日本語版osCommerceユーザもそれらカスタマイズ業者も重要な岐路にさしかかっているようだ。